博物館=御崎馬?

今朝のニュースから。

国立博物館に収入目標を課し、未達成の場合は再編対象にするという記事がありました。訪日客からの入館料を割高にする「二重価格」の導入も明記されたとのこと。

それとは別に、宮崎県で国の天然記念物「御崎馬(みさきうま)」が出産シーズンを迎えているという、微笑ましい記事がありました。

この2つの記事を見た時、なんか似てるなぁ、って思ったんです。

博物館も御崎馬も、なくなったら私たちが生きていけなくなるかというと、そんなことはないですよね。ひどい言い方ですみません。そんなこと思ってないので、ご容赦ください。

じゃあ、博物館も御崎馬もなくなってもいいのかと。皆さん、どう思います?博物館は人類が築いてきた素晴らしい歴史や文化を伝えてくれています。御崎馬は命の大切さ、生命の美しさ、力強さを教えてくれています。くどくど言うのは控えますが、「それを言っちゃあ、おしまいよ」。理由もへったくれもなく、歴史や文化、生命を否定してしまうと、ひいては人類の、私たち自体の否定につながるように思います。

 

だから、博物館について、採算性を重視するというスタンスには疑問です。一部民間もありますが、公共性が高いから多くの施設は国、行政が運営しているんですよね。だったら100%とは言わないが、公共財としての視点も取り入れられるべき。採算性を問われるなら、目に見えるお金だけではなく、教育への貢献度等も数値化して欲しい。道路を事業化する際のB/Cなんて、めっちゃいろんなことに絡めてbenefitを評価してますよね。

博物館は観光資源です。集客には、内容もさることながら、立地条件や価格設定も大事。博物館だけ二重価格にされたら、観光客が遊園地や他の観光施設を選んでしまうかもしれません。博物館だけに、そんな負担を押し付けずに、訪日する際一律に、充分な入国税を徴収したらいいんじゃないでしょうか。(入国時か出国時かの議論があるようですが、合理的ならどちらでも)

  

ただ、博物館自体が努力することは当然必要。博物館で働かれている皆さんは、その展示物が大好きなんだと思います。その展示物の魅力を一番知っている方だと思います。その魅力をどうやって伝えるのか。地域単位で考え、他の観光施設、官に限らず民間施設や飲食店、宿泊施設も絡めて周遊パスにするとかも面白いかもしれません。マーケティングとうまくマッチングできれば、教養も身に付き、地域も活性化できる、一石二鳥・三鳥の次世代型アミューズメントプレイスに生まれ変わるかもしれません。いっそのこと、都市部から出て地方に行き(例えば富山県!)、地方のランドマークになって地域活性に貢献してもらえるのも嬉しいかも。

  

御崎馬など、貴重な動物や環境の保全にも同じ側面があります。残すことは当然大事。しかし、補助金・助成金をメインにした運営だと、好景気の時は良いのですが、不景気の時は真っ先に突つかれます。継承することに意義があるため、バカ儲けまでは考えなくて良いと思いますが、赤が出るのは避けるべきでしょう。

環境変動や紛争で、どの産業も一寸先は闇。そんな時代にあって、観光が再注目されているように感じます。観光は、まちや地域の活性化にも寄与します。

ミクロの視点とマクロの視点、両方の視点から真の価値を理解して、文化の継承と地域の発展、両者をwin-winできる観光資源に生まれ変わることを願っています。

   

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